こんにちは。めんだこ家族です。
今日はこれからの季節にぴったりの絵本を紹介します。
ワタシは子育てにおいて、絵本の読み聞かせの時間をとても大切にしています。
それは、物語を通じて語彙力を伸ばす時間であり
世の中の仕組みを知る時間であり
様々なタッチの絵に触れて、感性を磨く時間であり
想像することは自由であることを学び
感情の表現を知る場であり
親子のスキンシップの時間でもあります。
そんな次第で、これまでたくさんの絵本に出会ってきたなかから、
おすすめの絵本を紹介します。
絵本ってページ数とか考えると高いなって感じるかもしれませんが、花束をプレゼントするつもりで定期的に買ってあげたいです。
作:アルビン・トゥレッセルト 絵:レナード・ワイスガード
訳:わたなべ しげお 出版:童話館
山の斜面に降り注いだあまつぶが、水たまりに流れ、池に流れ、川から海に流れていく
その過程で水辺に生きる様々な生き物の営みを見ることができます。
山に住む動物、谷に住む動物、湖に住む動物や人間も
街が冠水しボートで行き来する人々の姿も描かれています。
ただただ雨が降り注ぐこの世界が淡々と描かれています。
雨の日の静かな気持ちが絵本になったような一冊です。
「ぽとり ぽっとん すぷらっしゅ」という詩のような言葉がたくさん出てくるのですが、
これが不思議と雨の音に聞こえてくるんです。
感じ方は人によって様々なようですが、ワタシには屋根から地面の水たまりに落ちるあまつぶの音に聞こえます。
そして、絵本はやはり行間もすごく計算されていると感じます。
空から落ちてきては流れ、落ちてきては流れる雨の恵みが表現されているようで
とても落ち着いた気持ちになります。
ワタシのおすすめは、一番最初、タイトルのページより前の背表紙の裏から見せて読み始めること。
そのページには、森に降り注ぐ雨の様子が描かれています。
絵のタッチは、水墨画のようなタッチに最小限の色が使われて表現されており
雨が降り注ぐモノトーンな世界が上手に描かれています。
降り注いだ雨は街を冠水させ、水辺を動く乗り物や人々の生活が中心となり
やがて雨が止んでお日様が出てきます。
山から海に至る物語の中で、自然の進行を学ぶことができます。
出版社によると、適用年齢は5歳からとなっていますが、4歳頃からでも話は十分に理解できると思います。
また、上述した「ぽとり ぽっとん すぷらっしゅ」など詩の要素があるため
音読の本としてもおすすめできます。
いかがでしたか?雨の季節にぴったりの絵本ですよね。